デザイニウム、建物の運営管理者およびAR活用事業者向け支援サービスの協業検討を開始

2022.07.21

ARコンテンツの開発を行う株式会社デザイニウムと一般社団法人関西イノベーションセンターは、三菱地所株式会社と共に建物におけるAR技術の活用支援サービスに関する協業検討を開始した。本協業により、三菱地所のスマートシティの知見・ノウハウと、デザイニウムのAR領域における技術・開発力、弊社団が持つスピード感のある企画・実行力を融合させ、AR領域に新たなビジネスを創造し、市場の拡大・社会実装に貢献することを目指す。

協業の概要

本協業では、関西イノベーションセンターが運営するイノベーション創出拠点MUIC Kansaiの課題解決プログラムとして採択され、関西地域における実証実験を通じ、サービス開発に向けた取り組みを進めていく方針だ。概要は次の通り。

関西地域におけるビル、商業施設を対象とした実証実験を2022年秋以降に行う予定。
建物の内外にARコンテンツを投影させ、広告利用等に活用したいと考える事業者と建物の運営管理者が取引を行うケースを想定し、実際の利用シーンを再現することで双方のニーズ調査およびサービスとしての改善策の検討を行う。
実証に伴うARコンテンツの実装については、Nianticの開発スタジオパートナーであるデザイニウムがNianticが提供するLightship VPS およびARDKを活用し、ロケーションベースでのAR広告の設置および支援ツールの開発。

各社の役割

今回のAR技術支援サービスに関する協業検討は、関西イノベーションセンター、デザイニウム、三菱地所の3社によって行われる。各社の役割は次の通り。

関西イノベーションセンター
本取り組みの企画・運営、及び実証実験に係る関係者との各種調整、課題解決プログラムを通じた実証資金拠出
デザイニウム
自社の持つARコンテンツ開発・アプリ開発力、デザイン力を駆使し、VPSを活用した実証実験におけるAR広告の実装、支援ツールの開発
三菱地所
まちづくりにおける新事業やDXサービスの開発の取組みに関する知見を有し、デベロッパーおよび建物の運営管理者目線でのサービス開発を検討

協業検討の背景

近年、AR技術は様々な分野において利用が拡大しており、現実空間内にバーチャルのコンテンツを重ね合わせる事で、新たな世界観を提供することが可能だ。加えて現在、「Pokémon GO」の開発で有名なNiantic, Incをはじめ様々なVPSサービスが公開されており、GPSでは難しかった”センチメートル単位”での位置推定を行うことで、現実の建物などにリンクした、ロケーションベースのARコンテンツ・アプリの開発が進められている。

このような背景の中、今回の協業検討では今後利用拡大が見込まれる建物等を活用したARサービスにおいて、建物の運営管理者や広告目的等でアセットを活用したい事業者が必要とするサービスの開発につき検討することを目的としている。

一般社団法人関西イノベーションセンターについて

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ（代表執行役社長　亀澤宏規）、および株式会社三菱UFJ銀行（取締役頭取執行役員　半沢淳一）が設立し、関西経済の活性化と2025年大阪・関西万博の成功に貢献することを目的とした活動を行う。会社概要は次の通り。

社名：一般社団法人関西イノベーションセンター
本社：大阪府大阪市中央区伏見町3丁目6番3号
代表者：代表理事　林安秀
設立：2020年3月6日
事業内容：会員制イノベーション創出拠点MUIC Kansaiの運営
URL：https://www.muic-kansai.jp/

株式会社デザイニウムについて

技術とアイデアで新しい体験をつくっている会社。AR・xR開発に力を入れており、特にARとVPSを組み合わせたコンテンツ開発にいち早く注目し、今までに様々なVPSサービスを使ってR&Dやコンテンツの開発をすすめてきた。またNiantic Lightship Challengeをはじめ、多数のARコンテンツで賞を受賞している。会社概要は次の通り。