日本ストライカー、AR技術で手術機器の挿入方向をモニタ表示できる磁場式ナビゲーションシステム「Stryker ENT Navigation System」を発売
2022.07.27
日本ストライカー株式会社は、耳鼻咽喉科手術において、AR技術で手術機器の挿入方向を表示する「Stryker ENT Navigation System」を2022年6月より発売した。
発売の背景
Stryker ENT Navigation Systemは、日本ストライカー株式会社によって発売されている磁場式ナビゲーションシステムだ。磁場式ナビゲーションシステムでは、術野周辺に約50センチ四方の磁場を発生させ、その領域内で患者さんの位置と手術用機器の動きを捉える。しかし、組織内の正確な位置に機器を挿入することが非常に重要な耳鼻咽喉科手術において、各組織は複雑な立体構造を持つため、患部の視認性に劣るという問題があった。そこで、AR技術を搭載したStryker ENT Navigation Systemを発売し、従来の課題解決と術者の支援を行っていく。
Stryker ENT Navigation Systemの特徴
今回発売されたStryker ENT Navigation Systemには次のような特徴がある。
- 事前撮影したCTデータ等に基づく患者さん個別の手術計画と挿入する医療機器の位置情報を、AR(拡張現実)機能によって内視鏡から取り込む映像に重ね合わせて表示(オーバーレイ)する
- ARを併用することで個別の手術計画に基づく機器の挿入方向を同一画面上に示すことによって術者を支援
本体は幅25センチ、奥行36センチ、高さ21センチ、本体重量は11キログラムと、コンパクトなボックス型だ。本製品の導入によって耳鼻咽喉科手術の治療成績向上ならびに術中の合併症リスクの軽減や、熟練医師の手術計画を可視化して手術に臨むことができるため、医療技術教育の分野でも活用が見込める。



日本ストライカー株式会社は、本製品を通じて、今後急速に進化・拡大が見込まれるコンピューター支援手術分野への貢献と、患者さんへより質の高い医療を提供すると述べている。
日本ストライカー株式会社について
- 整形外科、外科、脳神経外科、脳血管内科、耳鼻咽喉科、口腔外科、救急医療等、様々な診療科目で革新的な製品とサービスを提供するストライカーコーポレーション(本社:米国ミシガン州)の日本法人
- 世界をリードする医療機器企業の一つであり医療従事者とともに、世界75カ国を超える国々で、年間1億人以上の患者さんへの治療に貢献する
- 2020年に発売した鼻腔内術後パッキング材「NasoPore(ナゾポア)」や、耳管・副鼻腔狭窄部拡張用バルーンカテーテル「XprESS(エクスプレス)」などの製品を相次ぎ導入し、耳鼻咽喉科領域でのポートフォリオの拡充ならびにビジネスの更なる成長を目指す

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