「ロケーションベースVR」関連技術をパッケージ化。バーチャルなエレベーターなど3つの特許ライセンスを供与開始
2022.09.06
VRコンテンツを制作する株式会社ABALは、ABALが保有する「ロケーションベースVR」関連の特許技術を幅広い分野で活用してもらうために、狭い現実空間に広大なVR空間を作ることを可能にする「仮想空間拡張技術パッケージ」、他ユーザーとVR空間内での体験を共有可能にする「体験共有パッケージ」、仮想空間でできることを増やす「仮想空間インターフェースパッケージ」の3つの特許パッケージを用意し、ライセンス供与を開始する。
3つのパテント・パッケージの特徴
今回、株式会社ABALでは「ロケーションベースVR」技術を用いたソリューションをお考えの企業・自治体・団体などさまざまな領域で、ABALの技術を活用してもらうために、複数の特許技術を扱いやすい形にパッケージングし、ライセンス供与することとなった。
①現実空間よりも広いVR空間を作る「仮想空間拡張技術パッケージ」
仮想空間内の移動に関する特許技術と、他のユーザーの認識に関する特許技術を組み合わせたパッケージ。狭い現実空間に、広大なVR空間を作ることをが可能。VR空間内に階層を構築し、階層間を自由に行き来できる移動パネル(例:エレベーター型の移動パネル)を開発。その移動パネルを介してVR空間でユーザーを移動させることにより、ユーザーは広大なVR空間を体感することができる。また、現実空間でVRを体験するユーザー同士の接触を避けるため、VR空間内に特別なアバターを生成し、それぞれのユーザーが常にお互いの位置を把握できる技術も複合。


- 活用例
・現実の店舗では展示できないサイズの商品や風景などを、広大なVR空間に展示。
・1店舗分の空間に、モールのように多数の店舗を出店。 - 関連する特許
特許第6538012号(空間拡張技術1)/特許第6538013号(空間拡張技術2)/特許第6672508号(空間拡張技術3)/PCT/JP2019/044593、特許第6936465号(ゴースト処理)、US17/775656
②他のユーザーと体験を共有する「体験共有パッケージ」
自分が体験している風景や商品を、他のVR空間にいるユーザーと共有できる特許技術のパッケージ。VR空間内のコミュニケーションを加速させることが可能だ。複数のユーザーがVR空間内の異なる環境にいる場合、ユーザー同士はお互いの場所や見ている物を把握できず、円滑なコミュニケーションの妨げとなる。そこで、ユーザー同士の状況を同期させる技術を開発し、VR空間内のコミュニケーションUXを向上させる。
- 関連する特許
PCT/JP2021/020889、特許第7055527号(ステータスシンクロ1)/
PCT/JP2021/029641、特願2022-529032(特許査定済み)(ステータスシンクロ2)/
PCT/JP2019/044593、特許第6936465号、US17/775656(ゴースト処理)
③VR空間でできることを増やす仮想空間インターフェースパッケージ
現実空間にある機材を、VR空間内で正確に操作できる遠隔操作に関する特許技術と、VR空間内での操作に関する特許技術のパッケージ。現実空間にある機材のスペックや対象空間を、VR空間内にシミュレートまたはセンシングして再現。それらをデジタルツインに反映させることで、現実に実現可能な操作のみを正確に行うこともできる。
また、操作可能なオブジェクトのコピーを生成し、ユーザーの手元に表示させる技術も複合。コピーをコントローラとし、対象のオブジェクトに直接触れることなく操作できるほか、コピーの共有によって、教師の操作を生徒が手元で観察するなど、現実では不可能なシチュエーションを提供して、難しい技術指導などにも応用できる。
- 関連する特許
特許第6933849号(バーチャルインターフェイス)/PCT/JP2020/020547(ゴーストコントローラ)/特許第6933850号(ゴーストコントローラ)

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