AR テクノロジーを実装したフィリップスの脊椎手術用ナビゲーションシステム「ClarifEye」の稼働開始

2022.10.14

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ARテクノロジーを実装したフィリップスの脊椎手術用ナビゲーションシステム「ClarifEye」を用いた初めての症例が、国際医療福祉大学三田病院にて行われた。アメリカを含めた環太平洋地域で初めての稼働となる。

脊椎手術用AR搭載ナビゲーションシステム「ClarifEye」とは

「ClarifEye」はフィリップスのハイブリッド手術室のX線血管造影装置「Allura Clarity(アルーラクラリティ)」もしくは「Azurion(アズリオン)」に搭載することで、低線量で高画質の2D/3Dの術中画像とARを用いたナビゲーション情報を確認できる業界初のソリューションだ。術前の解剖の確認、手術プランの構築、手技中のガイダンス、そして術後の手技精度の確認をひとつの機械で行うことができ、術中はフィリップス製の皮膚マーカー「ClarifEyeマーカー」を使用することで、椎体ごとの誤差や患者への負担が少ない形で患者位置を把握し、手技精度を担保する。
また、ハイブリッド手術室特有の大画面モニターには術野のライブ映像とCT画像に合わせたスクリューのガイダンスを表示でき、X線を用いることなくスクリューを留置することが可能。

日本では2022年4月に販売を開始し、既存のハイブリッド手術室におけるX線血管造影装置「Allura Clarity(アルーラ クラリティ)」に搭載する形で導入され、脊椎の狭窄症や側弯症に対する治療に活用されている。

世界各国で広まりを見せる「ClarifEye」

今年から販売を開始した日本を始め、「ClarifEye」は世界各国で広まりを見せている。ヨーロッパや中東では昨年より導入が始まっており、University Medical Center Schleswig-Holstein (ドイツ、キール)やKarolinska University Hospital(スウェーデン、ストックホルム)、Regional Hospital of Lugano(スイス、ルガーノ)などで、外傷(トラウマ)、側弯症に対し「ClarifEye」を活用した低侵襲・直視下での脊椎手術が行われている。臨床現場データでは、術中撮影が手技精度とアウトカムの向上に寄与し、従来法と比べて再手術率の低減につながることが実証されており、学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されたデータでは、「ClarifEye」を用いた手技は3Dナビゲーションを用いない椎弓根スクリュー挿入と比較し精度の向上が見られた。

ハイブリッド手術室とは

ひとつの部屋で血管撮影装置と手術台が組み合わさったハイブリッド手術室は、2013年にTAVI(経カテーテル大動脈弁植込術)が保険適用されたことをきっかけに広まり、現在は全国で約300台稼働している。近年では、稼働率の向上を目指して循環器以外の手術での使用が増え、中でも脊椎手術への活用が注目をされている。

様々な術中撮影装置がある中で、ハイブリッド手術室は短時間で高画質な3D画像(Cone-Beam CT撮影画像)が入手でき、詳細な解剖やスクリュー位置を術中に容易に確認可能。また、装置の柔軟性やワークフローに合わせた使い勝手も高い評価を得ている。脊椎手術ではそこからさらなる精度の向上と患者被ばく低減のため、手術用ナビゲーションシステムとの併用も導入が進み始めている。

フィリップスについて

  • 高齢社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニー
  • 今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していく
  • URL:https://www.philips.co.jp

ロイヤル フィリップスについて

  • 人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニー
  • 健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケア・プロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供
  • 主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡る
  • フィリップス ヘルステック事業の2021年の売上高は172億ユーロ、オランダを拠点に全世界に78,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開
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