ビーライズ、VR空間で医師の臨床力を向上できるシミュレーターを開発
2022.10.20
株式会社ビーライズは、先日リリースした救命救急VRシミュレーター「EVR」に続き、新たに医療VRシミュレーターを2本開発した。医学部生向け診察シミュレーターである「VR OSCE(ブイアール オスキー)」と、IVRというカテーテルを使った血管内治療の手術手技を練習できる「HiVR(ハイブイアール)」の2本だ。
VR OSCEとは


VR OSCEは、フルCGを用いて患者呼び入れから追加問診に至るまでのOSCE(医学生が臨床実習前に到達しておくべき知識・技能・態度を評価するための共用試験)をVR内で再現し、学生自らで試験対策を行うことを可能にするVRソフトウェアだ。患者への問診や視診、聴診などさまざまな診察シミュレーションが可能となっている。「VR OSCE」を活用することで、VRヘッドセットのみで問診や診察行為などOSCEの総合的な学習が可能となり、質の高い学習を提供できるようになる。
システムの特徴

声に出して患者を呼び入れるところから始まり、問診や触診、聴診器等の医療器具を用いた診察行為も行うことができる。VR内で診察結果の解説等も閲覧可能なため、自己学習も可能だ。
※特許2件出願中
HiVRとは


HiVRは、手術室をリアルに再現したVR空間の中で、IVR(レントゲンで身体の中を透視しながら行う、カテーテルを使った血管内治療の手術手技)に必要な細かな手技や機器の操作を練習することができるVRソフトウェアだ。IVRは非常に繊細な技術が必要であり、研修医にとって練習量の確保は重要である。一方でこれまでの練習には特殊なシミュレーター機器が必要であり、研修医が学ぶにはハードルが高いという課題があった。HiVRであれば初学者でもステップ毎にトレーニングが可能であり、実際の臨床現場に近い環境で練習を行うことが可能となる。
システムの特徴

本シミュレーターは人体を透明化して臓器を覗き込むなど、VRならではの機能が多数含まれており、学生や研修医向けに高い教育支援効果が期待されている。
今後について
2022年10月時点では、3つの大学に先行導入済みであり、2022年10月17日にビーライズから販売を開始する。また年内では、下記学会に出展予定だ。
第50回日本救急医学会総会・学術集会(京王プラザホテル(新宿)|2022年10月19日〜21日)
株式会社ビーライズ概要
- 「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャル空間活用サービスを提供するテクノロジーカンパニー
- リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしている
- 人の移動を必要としないリモートトレーニングや遠隔指示、教育者が不要な仮想空間内の次世代トレーニング、物理制限の無いバーチャルショールーム、バーチャル展示会、デジタル体験コンテンツなどを開発し、革新的なソリューションを様々な業界へ提供
- URL:https://www.berise.co.jp

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