テンセントクラウドが『Tencent Cloud Day』を開催し、メタバース事業やWeb3へのシフトに向けた日本企業を支援

2022.12.19

  • twitter
  • facebook
  • LINE

世界的テクノロジー大手のテンセント(騰訊)のクラウド事業であるテンセントクラウドは12月15日、日本で年次イベント『Tencent Cloud Day』を開催し、2023年の事業戦略や一連の新ソリューションについて紹介するとともに、メタバース事業やWeb3へのシフトに向けた日本企業支援や、最先端技術を駆使したデジタル経済とリアルな世界のより深い融合を目指していく決意を表明した。

『Tencent Cloud Day』について

今年の『Tencent Cloud Day』はオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド形式で開催された。アジア太平洋事業を統括するTencent Cloud International マネージング・ディレクターの趙剣南氏は、「この1年にわたり組織を挙げて努力し、多くのお客様やパートナー様からのご支持を得てきた結果、テンセントクラウドの日本事業は安定した成長を遂げ、売上高は再び年間3ケタの成長を達成した」と報告。また、「デジタルとリアルの融合は我々のライフスタイルに変化をもたらしており、テンセントクラウドの技術やコネクティビティに富んだソリューションを通じて、今後も企業イノベーションを推進し、企業のデジタル競争力を高めていく所存です」と述べた。

日本市場での成功事例

昨年より日本市場でメタバース構築に関する複数のソリューションを発表しており、以下のような多くの成功事例を築いている。

  • monoAI technology— クラウドレンダリング技術でアプリをクラウド化
    monoAI technology(モノアイテクノロジー)は独自のバーチャル空間プラットフォーム「XR CLOUD」を主に手がけている。強力なGPU処理性能とオーディオ・ビデオストリーミング技術をベースにしたテンセントクラウドのクラウドアプリケーションレンダリング(Cloud Application Rendering、CAR)は、monoAI technologyのアプリのクラウド移行とリアルタイムレンダリングを支援し、動画ストリーミングでローカルwebやライト版アプリの実行画面を表示させている。クラウドレンダリングサービスはエンドユーザーがソフトウエアをインストールする必要がなく、ワンクリックでバーチャル空間に入ることができ、待機時間を90%もカット可能。
  • MetaLife — テンセントRTCでメタバースのアバターを構築
    MetaLifeはオフィスやイベントスペース、教室、リモートワークスペースなどの用途でユーザーがバーチャル空間を利用できるコミュニケーションプラットフォームだ。テンセントのリアルタイムコミュニケーション(Tencent Real-Time Communication、TRTC)を活用することで、MetaLifeのユーザーはアバターへと変身し、時や場所を問わずにリアルと同様のコミュニケーションが可能になった。テンセントクラウドは遅延を最小化させたインタラクティブライブ配信サービスを構築。
  •  Nexon Town — テンセントRTCでリアルなメタバース体験を実現
    オンラインゲーム開発NEXON(ネクソン)が展開するスマートフォン向けメタバースNexon Townでは、テンセントクラウドのTRTCが業界最先端の超高品質リアルタイムオーディオ・ビデオサービスを提供しており、NEXONのゲームユーザー同士がメタバースで思う存分コミュニケーションを深められるようになった。
  • 理経 — ドローン撮影の風景映像をクラウドレンダリングで再現
    株式会社理経では大手企業向けにCG映像制作を手がけており、ドローンが撮影した風景や災害現場の様子をクラウドレンダリングで再現。理経がドローンで撮影した工場の映像をテンセントクラウドのクラウドレンダリング技術で高精細3D映像に転換するとともに、工場模型に基づいてバーチャル空間を構築し、模擬消防訓練に活かしている。

2つの新プロダクトを紹介

テンセントクラウドでは、日ごとに膨らんでいく顧客のニーズに応えるため、以下の新プロダクトを提供する。

  • GMEフルボディモーションキャプチャーソリューション
    テンセントクラウドGME(Game Multimedia Engine)では、低コストで高品質なパフォーマンスが得られるモーションキャプチャーのソリューションを独自に開発した。スマートフォン1台あるいはパソコン1台さえあれば、内蔵カメラがヒトの動作をリアルタイムで捉え、独自に制作したアニメーションキャラクターに動作を転送。フルボディモーションキャプチャーソリューションは、GMEの人体分析技術をベースに人体の位置や姿勢をリアルタイムで追跡し、人体の24個の関節点の動作を認識。体型を正確に描写し、ヒトの動きをアニメーションモデルに転送するため、ゲームやVR、ショートムービーなどさまざまなシナリオに活用が可能。
  • バーチャルワールド開発用スイート(Virtual World Developer Suite)
    テンセントクラウドは、先日開催された『2022 Tencent Global Digital Ecosystem Summit』で新しいオーディオ・ビデオメディアデバイスの開発用スイート「Tencent Cloud Media Services」を発表した。中でもバーチャルワールド開発用スイート(Virtual World Developer Suite)は、アバター開発用SDK、クラウドレンダリングに加え、クラウドライブストリーミング・ビデオ通話・インスタントメッセンジャーなど一連のオーディオ・ビデオ関連プロダクトなどを提供することで、開発者がメタバースのアプリケーションプログラムを独力でスピーディーに構築できるよう支援する。アバターのカスタマイズ機能と結びつけることで、オリジナルの没入型バーチャルワールドを構築し、ソーシャルエンターテイメントやオンライン教育、バーチャルコンサートなどに活用することが可能。

今後について

テンセントクラウドは、テンセントがゲームやオーディオ・ビデオ分野で長年にわたり積み上げてきた技術的経験を活かしてワンストップのメタバースソリューションを作り上げた。世界最先端のコンピューティング性能、ストレージ、ネットワーク、オーディオ・ビデオ技術(リアルタイム通信、スマートコーデック、AIなど)に加え、より深い没入体験をもたらすゲーム技術を用いて、日本の企業にメタバース構築のテクニカルサポートを提供していく。

テンセント・クラウド(Tencent Cloud)について

  • 世界で急成長しているクラウド企業の1社であるテンセントクラウドは、現実世界の問題を解決する革新的なソリューションを生み出し、スマート産業のデジタル化への移行に注力している。充実したグローバルインフラを通じ、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析、AI、IoT、ネットワークセキュリティ等を駆使し、業界をリードするクラウド製品とサービスを安定的かつ安全に世界中の企業に提供している。
  • 会社名:テンセントジャパン合同会社
  • 代表者:Juno Shin
  • 所在地:〒105-6329 東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー 29階
  • 設立:2011年11月
  • 事業内容:ゲーム、クラウドサービス、ウィーチャット関連
  • URL:http://tencentjapan.com/
AR事例動画:人材不足と技術継承の問題を解決

Motto AR メールマガジン登録

最新情報やおすすめ記事などを、メールマガジンでお届けします。
ぜひご登録ください!

登録はこちら

  • twitter
  • facebook
  • LINE