Idein、アイシンが開発するエッジAIカメラ「AI Cast」へエッジAI技術協力

2023.02.09

  • twitter
  • facebook
  • LINE

国内シェア2年連続No.1のエッジAIプラットフォーム「Actcast」を運営するIdein株式会社は、株式会社アイシンが開発するエッジAIカメラ「AI Cast※商標出願中」に技術協力した。2月中旬より、Ideinホームページにて「AI Cast」の予約受付を開始する。

「AI Cast」とは

AI Castは、小売業や製造業等での活用をはじめ、将来的にはセキュリティや防犯用途などのインフラカメラとして、例えば「スマートシティ」における街や自動運転車両の見守り用途としての活用も視野に入れ、日本屈指の総合自動車部品メーカーとして自動運転など高度な技術を有するアイシン主導で開発されているエッジAIカメラだ。

AI Castには汎用コンピュータ「Raspberry Pi(通称:ラズパイ)」に加えてAIアクセラレーターチップ「Hailo-8」が搭載されており、Ideinの得意とする高速化技術と相まって、AIカメラの実測性能100倍以上の向上を実現した。これにより、顔認証、深度推定、姿勢推定、暗所での分析、属性分析等の大幅な精度向上が見込める。

デモ動画

「AI Cast」の特徴

AI Castは、Actcastと連携することで、小売・製造をはじめとする様々な領域での省人化/無人化ソリューションのデバイスとして活用できる。

  • (例)小売業
    品ぞろえや時間帯ごとの販売員配置の最適化、来店者の購買行動の可視化等が可能。
    (例)製造業
    工場のアナログ/デジタルメーターの値の読み取り・常時監視、製造現場の稼働状況の可視化等が可能。

なお、当初は屋内での利用を想定しているが、今後の需要次第では屋外対応も検討する予定だ。
また、性能が大幅に向上したことにより、防犯・セキュリティ用途といった、より精度の高いAI分析を求められる領域での活用も可能になる。

AI Castで取得したデータはActcastのダッシュボードですぐに可視化される。データはエッジ処理によりメタデータ化してクラウドに送信されるため、プライバシー・機密情報に配慮した運用が可能だ。なお、Actcastは独自のシステム遠隔運用機能を備えており、AI Cast導入後の管理・メンテナンスを簡便化できるため、大規模な導入であってもコストを抑えた運用が実現する。

「AI Cast」の商品概要・仕様

  • 商品名:AI Cast(読み:アイ キャスト)
  • 販売スケジュール:2023年2月中旬 販売予約開始(予定)
  • 商品内容:AI Cast(本体)、電源アダプター、取扱説明書
  • 有効画素数:1920×1080 画素
  • 画角:水平 62.2°、垂直 48.8°
  • AI機能例:混雑状況把握、人数カウント(入店数計測)、 デジタルサイネージ等の視認計測、属性検知 他 (他にも顧客のニーズに合わせたAI機能を提供可能)
  • マイク・スピーカー:なし
    ※USBデバイス接続により拡張可能
  • 防水機能:なし(屋内用)
  • 通信:
    無線通信: Wi-Fi(2.4GHz/5GHz IEEE 802.11b/g/n/ac) Bluetooth 5.0,BLE
    LAN通信: あり(100base-T)
  • 電源・外部接続:電源:PoE給電 または DC電源 5V/4A (最大値) 外部接続:USB×1(Type-A)
  • 動作環境:温度 -10~40℃、湿度 20~80%RH
  • 寸法(幅 × 奥行 × 高さ):76 × 58.5 × 103 mm
  • 質量:約180g

エッジAIプラットフォーム「Actcast」について

Actcastは、画像や音声等の解析技術を用いて実世界のデータを収集・活用できるようにする国内シェアNo.1のエッジAIプラットフォームだ。2020年1月に正式版リリース後、わずか2年ほどで累計登録台数が15,000台を突破。
また、AIカメラ導入にあたり主な懸念となるコスト面や個人情報保護についても、従来のクラウドAIカメラと異なり、エッジAIプラットフォーム「Actcast」であればクリアすることができる。

主な特徴

  • 高度なAI解析をクレジットカードサイズの小さく安価なデバイスでできるため、デバイスのコストを劇的に削減できる(通常は数十万円のデバイスを使用するようなAI解析を数千円のデバイスで使用可能)
  • 独自の高速化技術によりAIモデルの軽量化をすることなく最先端のAI解析ができる
  • カメラ、マイク、温度計等を搭載したセンシングデバイス使用して、多様な実世界の情報を収集・活用できる
  • リモートで複数デバイスの管理・運用ができる
  • エッジAIは必要最低限の情報だけをクラウドへ送るためプライバシー・機密情報に配慮しながら利用できる

株式会社アイシン 概要

  • 設立日:1965年8月
  • 代表者: 取締役社長 吉田 守孝
  • 所在地:愛知県刈谷市朝日町2-1
  • 事業内容: 自動車部品、エネルギー・住生活関連製品の製造販売
  • コーポレートサイト: https://www.aisin.com/jp/

Hailoジャパン合同会社 概要

  • 設立日:2020年7月14日
  • 代表者社長:内田 裕之
  • 所在地:東京都港区港南2-15-2 品川インターシティA棟28F
  • 事業内容:Hailo機器, 製品, テクノロジーの販売促進、事業開発
  • コーポレートサイト: https://hailo.ai/

Idein株式会社 概要

  • 設立日:2015年4月7日
  • 代表者: 代表取締役 中村 晃一
  • 所在地:東京都千代田区神田神保町1-4-13
  • 事業内容: Actcast事業(エッジAIプラットフォームの開発・運営)、受託開発事業(次世代自動車開発での協業等)
  • コーポレートサイト: https://www.idein.jp
Forecasting Experience サービス紹介資料

Motto AR メールマガジン登録

最新情報やおすすめ記事などを、メールマガジンでお届けします。
ぜひご登録ください!

登録はこちら

  • twitter
  • facebook
  • LINE