三洲電線、製造業における研究開発の効率化を機械学習により支援するシステム「WALL」の導入により製造ラインにおける3つの課題解決を実現
2023.03.22
製造業スタートアップの株式会社SUPWATは、三洲電線株式会社が導入した製造業における研究開発の効率化を機械学習により支援するシステム「WALL」により製造ラインにおける3つの課題解決を実現した。本サービスは三洲電線における製造ラインの生産性向上を目的に導入している。

「WALL」導入で解決した3つの課題
SUPWATは製造業における課題を研究開発・製造現場での知見と、機械学習・AIなどのテクノロジー技術を用いて解決している。三洲電線はこの度、製造ラインの生産性向上を目的に「WALL」を2ヶ月活用し、業務フローの整理やデータ収集、最適モデルの構築を行った。そこで以下3つの課題を解決している。
- 年間600時間の工数削減
最適パラメータの提示により従来の人手による確認作業が不要に。これにより製造ラインにおける人的工数を削減が可能になり、三洲電線では年間600時間の削減を実現した。 - 年間17日間の工期短縮
生産設備の能力を最大限発揮できるパラメータを提示。これにより製造にかかる時間短縮ができるため、三洲電線では年間で17日間の削減につながった。 - 7.7%の歩留率向上
日々の条件に合わせた最適な製造条件を提示することで不良品の発生率を減らし、歩留率の向上を実現。三洲電線では7.7%向上を実現した。
製造業向けAI/機械学習プラットフォーム「WALL」とは

研究開発部門における開発期間の短縮化と生産技術・製造部門における量産品の生産性向上などを担い、データ利活用による製造過程の最適化を一気通貫でサポートしている。大型の設備投資が不要で導入でき、製造現場の従業員も利用しやすい画面/機能が特徴。管理画面で簡単に導入効果が目視できるので、利用直後から価値を感じられる。
今後について
SUPWATは、『知的製造業の時代を創る』ことをビジョンに掲げ、製造業におけるものづくりをデータによって最適化する弊社独自開発の「メカニカル・インフォマティクス」技術を活用している。この技術によりエンジニアリングチェーンに革新をもたらすことを目指す。
同技術を活用した機能を搭載するプラットフォーム「WALL」を通じ、研究、開発および設計等の領域におけるデータ利活用よる効率化、また生産技術領域では、試作や初期流動管理等における生産条件の最適化、および量産における不良要因の分析・特定等が可能。今後は「WALL」の製造業各社での普及により、エンジニアリング業務の抜本的な効率化および事業の拡大支援を実施していく。

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