製造業DXを推進する東洋電装がRFタグを開発するKISCO、Uni TagとRFIDを活用した工具管理の課題解決を目指す
2023.03.23
製造現場のDXソリューションを提供する東洋電装株式会社は、化学品・電子材料等を取り扱う専門商社 KISCO株式会社及びRFIDのコンサルティング会社である株式会社Uni Tagは、RFIDの技術を活用した工具管理のRFタグ課題を解決するため、2022年10月より技術提携を決定した。
背景
日本の製造業においては、ほとんどの企業がDXへの取り組みが進んでいないことが大きな課題となっている。経産省ものづくり白書版2020では製造業がデジタル技術の活用理由として、人の作業負担の軽減が58.8% 労働時間の短縮46.5%と回答している一方で、 総務省デジタルで支える暮らしと経済では製造業の約80%がDXに取り組めていないという結果が出ており、既存のアナログ脳からデジタルに切り替えていく必要がある。

人の作業負担で考えると工具管理もその課題の一つとして挙げられ、工具管理のデジタル化としてRFIDを活用した管理方法が代表的だ。作業内では工具を「探す・管理する・無くす」など無駄な作業が常に発生しており、RFタグを活用した工具管理は現状全ての工具にタグを取り付ける事は困難。理由は工具ごとに適した「タグの選定・取り付け方法・読み取り距離」が定まっていないことが挙げられる。
業務提携の目的
本提携では製造業のデジタル技術の導入きっかけの一つとなる「RFID技術を活用した工具管理」の提供を目的とする。製造業である東洋電装は作業現場で工具の読取りテストを、RFタグの開発・販売をしているKISCO、Uni Tagではタグの開発及び提供を行い既存の工具に取り付けやすい形状のRFタグ開発を進めていく。開発を通して製造現場で起きている工具を探す時間・管理・在庫数の把握をRFID工具管理で解決を目指す。
また現場作業員自身にデジタル技術を触れてもらう事でデジタルへ切り替えていくことも狙いだ。

今後について
今後、中小企業の工具管理DX(デジタル推進)のリーディングカンパニーとなるべく、このRFIDを活用した工具管理の開発は、DXのショールーム機能も備えた実証フィールドである東洋電装DX工場(広島市)で実証実験を開始している。
企業情報
- 東洋電装株式会社
配電盤及び自動制御盤の設計を主な事業としてスタートした企業であり、現在では制御盤システム事業だけでなく高速道路システム事業、IoTシステム開発事業、介護医療システム事業など多岐に渡る事業展開を行っている。
公式サイト:https://t-denso.com/ - KISCO株式会社株式会社
合成樹脂から化成品、エレクトロニクス材料、包装材料、パリレンコーティングまで、そして原材料の調達・製造から製品・加工品・サービスの提供まで、共創を実現する幅広い提案力で時代のニーズに応える。
公式サイト:https://www.kisco-net.co.jp/ - 株式会社Uni Tag
RFタグの設計・開発を中心に試作・検査・製造および読取評価などの技術サービス全般を担う。
豊富な実績と安心の技術力に基づき、使用環境に最適なRFタグを提案する。
公式サイト:https://www.unitag.co.jp/

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