テンアップ、通常サイト・動画サイト・メタバースサイトを比較した実証実験の調査レポートを発表
2022.04.11
メタバースのツールである「VRlite」を展開する株式会社テンアップは、次世代のWebサイトのあるべき姿を研究するために、「通常サイト、動画サイト、メタバースサイト」を比較し各々の可能性と課題について調査を行った。
実証実験の背景
- 昨今、各メタバース提供会社のサービスにアクセスが集まっており、中には数十万人の動員を実現しているものもある
- 同サービス内でのアンケート回収率が高い
実証実験の結果について
以下の3つの項目に関する結果(※一部)が公開された。
サイトの閲覧について
- 通常サイト・・・ユーザーは写真のイメージを見てスクロールしながら流し見、または興味のあるタイトルやキーワード探しのような見方をしている人が多い
- 動画サイト・・・通常サイトよりは、動画を再生して手を止めるユーザーは多かったものの、流れてくるものを飛ばしながら見ている人が大半で受動的な姿勢でのサイト閲覧の印象が強い
- メタバースサイト・・・アバターの操作にゲーム性があり、能動的にサイトの中を動いていた。そのため上記2つよりもサイト滞在時間が長く、内容をよく理解していた
サイトの情報理解について
- 通常サイト・・・ユーザーが文章全てを読む可能性は低いものの、文字で伝えているため文章として正確に伝えることができる
- 動画サイト・・・視覚と聴覚を掛け合わせて内容をイメージさせることができるが、テロップが無い場合はユーザーが間違って理解してしまう場合がある
- メタバースサイト・・・メタバースの中では360度の世界を共有できることから、「体験」という効果があり、ユーザーの印象は非常に高い
信憑性について
同社独自の機能としてアバターの顔部分をWebカメラにする機能があり、会社の代表者等がアバターで自分の顔出しをしながら挨拶や事業内容を伝えたところ、内容についての信憑性も増すとのアンケート結果があった。
今後の予測について
最近では特別なアプリ等を使わずURLでメタバース内に入ることのできるサービスが増えてきており、今後はそうしたメタバースが企業のホームページ等になっていく可能性が非常に高いと考えられる。
今後、多くの企業サイトがメタバース化されていくことを想定して、同社はCGをサイト化するために必要なシステムを各企業やホームページ制作会社に対して無償提供していく予定だ。
実証実験の概要
- 複数人に1.通常サイト(写真と文字のサイト)、2.動画サイト(文字と動画のサイト)、3.メタバースサイト(3D空間の中を動くことのできるサイト)の3種類のサイトを自由に閲覧してもらい、調査員が各々のPCの状況、閲覧状況を確認
- 本実験で使用した1・2のサイトは同社が1月から実施しているメタバース実証実験参加企業の企業サイトを使用
- 3.のメタバースサイトサイトはメタバースサービスを提供する複数のイベントサイト(同社以外含む)を使用
- 実施期間:2022年2月~3月の毎週水曜日

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