キヤノン、映像制作用4Kリモートカメラ2機種向けファームウエアの無償提供を開始。リモートプロダクションやバーチャルプロダクションの利便性向上を期待
2022.04.14
キヤノンが、映像制作用4Kリモートカメラ「CR-N500」(2021年5月発売)および「CR-N300」(2021年6月発売)向けファームウエアの無償提供を2022年8月上旬に開始する。
同ファームウエアは、リモートプロダクションの分野で広く採用されている「SRTプロトコル」と、バーチャルプロダクションの分野で広く採用されている「FreeDプロトコル」に対応可能となり、製品の活用の幅を拡大し、多様な映像制作ニーズに応えている。
「CR-N500」「CR-N300」とは
業務用ビデオカメラと同等の高画質とIP対応を両立した映像制作用4Kリモートカメラで、キヤノン独自のIP「XCプロトコル」や、映像制作業界で普及している「NDI®|HX」に対応し、映像制作現場の効率化・省人化に貢献している。


キヤノンは、「今回のファームウエアの提供により、新たに2つの通信プロトコルに対応し、映像制作市場で拡大しているリモートプロダクションやバーチャルプロダクションの利便性がさらに向上する」と説明する。
高品質・低遅延・安全な映像伝送が可能な「SRTプロトコル」に対応
「SRTプロトコル」は、映像のストリーミング配信や放送ライブ中継において広く採用されている映像伝送プロトコル。「Secure Reliable Transport」の略で、対応する機器、クラウドサービス等との連携による映像配信の効率化を実現。
主な特徴
- Secure:映像データを暗号化する高いセキュリティー性
- Reliable:パケットロスの再送・リカバリーの仕組みによる信頼性と安定性を確保した確実な映像伝送
- Transport:ネットワーク状態のモニタリングと柔軟で適応性の高いバッファ管理システムにより、ビットレートが不安定な環境でも低遅延で高品質な映像を安定的に配信
バーチャルスタジオソフトとの親和性が高い「FreeDプロトコル」に対応
VR/AR映像の制作時に用いるバーチャルスタジオソフトにおいて広く採用されている「FreeDプロトコル」に対応。これにより、「CR-N500」および「CR-N300」がバーチャルプロダクション用途においても手軽に活用できるようになり、撮影カメラのパン、チルトを含む撮影情報をもとに高品質なVR/AR映像制作を可能にする。

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