エドガ、KEIKEN CLOUDを用いた橋梁点検研修VRを建設技術研究所と共同開発。若手技術者の育成に貢献
2022.04.19
株式会社エドガは、建設コンサルタント大手である株式会社建設技術研究所にVR教育・研修システム「KEIKEN CLOUD」を提供し、鋼鈑桁橋を題材にしたVR研修ツールを共同開発した。
このシステムは、既に建設技術研究所の研修で活用されており、コンテンツの多様化を図りながら更なる若手技術者の育成に活用される。

橋梁の老朽化に伴う維持・管理が深刻な社会課題に
国土交通省は平成26年度から全国に約72万箇所ある道路橋を対象に、5年に一度の定期点検を義務化したが、橋梁保全業務に携わっている土木技術者の数が大きく不足しており、点検・診断ができる人材の早急な育成が社会課題となっていた。
建設技術研究所ではこうした社会ニーズに対応するため、若手技術者を対象に橋梁の定期点検に必要な基礎技術の習得を目的とした研修を毎年実施。
しかし、育成に時間がかかることや、特にコロナ禍においては、実際の橋梁に赴いて実施する現場研修や、会議室で一斉に行う集合研修に対する難易度が高まっており、新しい研修の在り方が求められていた。
VR技術を用いた研修の導入・運用が本格的に開始
こうした課題を解決するため、VRを用いた研修の導入・運用が採用され、本格的に開始した。
VRを用いることで、実際に様々な現場に行かなくても色々なパターンの問題個所を若手技術者自らが発見・回答し学ぶことができる。

橋梁の点検作業を題材にしたVR研修ツールで搭載されている機能
- 橋梁の損傷状況把握
- クイズ形式での理解度・習熟度チェック
- ズーム(拡大表示)機能
また、2022年度からはコンクリート橋を題材にした形式が新たに追加され、体験した研修生からは「まさに現場にいるような体験」、「画期的で楽しく研修を受けることができた」という声が上がっている。
導入メリット
- オフィスや事業所にいながら先輩技術士が現場で着目している視点を学ぶことができる
- 受講者のスケジュール調整、現場までの移動に伴う時間やコスト、安全上の注意喚起や配慮、橋梁を管理する行政機関への許可申請など様々な事前準備や心配事を軽減できる
さらに、従来の研修方法では伝えきることができなかった様々な技術や知識を楽しみながら実践につなげていくことができるといったメリットもあり、今後も技術者育成のために活用される。

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