スタイルポート、2つの新技術開発による戸建て市場における『ROOV』活用の実証実験を開始

2022.04.28

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住宅3Dコミュニケーションのプラットフォーム『ROOV』を開発、提供する株式会社スタイルポートは、新築戸建て住宅販売の商談やプラン検討における施主と戸建て住宅事業者間のコミュニケーションをさらに円滑に進めるため、2つの新システムを開発、実証実験を開始した。

ROOVとは

  • アプリやソフトウエアをダウンロードすることなく、手元のスマートフォンやパソコンのインターネットブラウザで「いつでも」「どこでも」「かんたんに」3DCGの空間を自由に動き回り、様々なシミュレーションで住み方のイメージを確認できるクラウド型VR内覧システムを基軸とした、住宅3Dコミュニケーションのプラットフォーム
  • 物件が竣工する前から販売が開始されるという新築マンション特有の商習慣から、室内空間のイメージが難しく販売員とお客様の認識齟齬が発生したり、モデルルームに行かなければ物件検討を進めることができない、といった販売時の課題を解消すべく、2019年4月にサービスを提供開始
  • 提供開始約3年で70社、300プロジェクトを超える販売現場で利用されている

    詳細URL:https://roov.jp/

スタイルポートが新たなシステムを開発

スタイルポートは戸建て住宅市場向けに、プレゼンテーションCADデータの自動ROOV化、およびROOV内の3D空間コミュニケーションを実現する、新たな2つのシステムを開発した。いずれも特許出願中で、ハウスメーカーの現場利用による実証実験を通して、UI(ユーザーインターフェイス)の改善・新機能による効果検証などを行ったうえで、秋頃サービスリリースを予定している。

新システムの概要

  •  自動ROOV化システム『Nimbus』
    →プレゼンテーションCADで作成した3D CADデータを、クラウドにアップロードするだけでROOVに自動変換するシステム

    【特徴】
    (1)3DCGの制作工程で作業負荷が大きいライトマップ生成用作業を自動処理
    (2)高性能なクラウドサーバーによって、これまで5〜10時間かかっていたベイク時間を、約1/10(最短30〜60分)程度で完了させるという圧倒的な時間削減を実現
  • 3D仮想空間コミュニケーションシステム『ROOV chat』
    →インターネットブラウザ上の3D仮想空間(=ROOV)で、任意の箇所を特定したうえで、一度に複数人が、双方向でコメントのやりとりをすることができるオンラインツール

    【特徴】
    (1)これまで対面でひとつのパソコン画面や、印刷した図面などを見ながら行っていた設計の打ち合わせや間取り・空間イメージの調整が、『ROOV chat』により、オンラインでも正確に行えるようになった
    (2)施主、営業担当者、設計者が共通の情報や空間イメージを共有し確認することで、より円滑、かつ迅速で納得度の高いプランニングを実現

新システムの実証実験を行なった背景

  • 施主と戸建て住宅事業者は、一般的に10~25回程度の打ち合わせを行うといわれ、主に対面で実施される数々の打ち合わせは、両者にとって大きな負担となっていた
  • 空間イメージの打ち合わせとなるプラン設計は、手戻りや変更が繰り返し発生し、戸建て住宅事業者の業務効率の改善は難しいとされていた
  • 施主において、図面とサンプル帳だけでの検討は、正確な空間イメージが持てないことから意思決定が難しく、不安や不満が発生する原因となっていた
  • コロナ禍以降、感染予防のための外出自粛や新たな生活様式の浸透に伴い、住宅展示場の来場数は減少傾向となっており、家づくりプロセスのDX化が急務となった

スタイルポートはこのような背景から新築戸建て市場における販売課題の解消を目指し、これまで培った3DCGを基軸とした技術をもとに、新たな事業展開の実証実験を開始した。

新システムのメリット

  • これまで戸建て住宅事業者は、専用アプリやソフトウエアがインストールされたパソコン上でしか、3DCG空間を施主に提示することができなかった
    →新システムにより「いつでも」「どこでも」「かんたんに」、手元のスマ―トフォンやパソコンのインターネットブラウザから、ROOVによるVR内覧を施主に体験可能
  • 戸建て住宅事業者と施主は、双方向で、気になる箇所をVR空間上で特定しながら質疑や要望をやりとりすることが可能
    →VR空間上に履歴として蓄積されるため、関係者間の言った言わないを防止することができる
  • 空間のプラン設計において、施主と戸建て住宅事業者は確実に家づくりの打ち合わせを進められるようになり、これまで課題となっていた空間イメージ認識のすれ違い防止や、戸建住宅事業者の業務効率の改善に大きく貢献
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