南紀白浜空港においてMR技術やローカル5Gを活用した「MR空港体験」の実証実験を開始。8月に期間限定で一般公開
2022.06.15
株式会社南紀白浜エアポート、日本電気株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社マクニカ、日本航空株式会社は、和歌山県の南紀白浜空港において、MR(Mixed Reality、複合現実)技術やローカル5Gを活用して、仮想空間にあるデジタルコンテンツと滑走路などの現実空間を融合させた「MR空港体験」の実証実験を、6月14日から開始した。
MR空港体験の概要
- 仮想空間上の飛行機へ自由にペイントを施し、そのペイントしたオリジナル飛行機が、実際の滑走路に実寸大のサイズで着陸する様子を見ることができるサービス
- これらの体験は、MR技術や大容量・低遅延でリアルタイム伝送が可能なローカル5Gを活用することにより、臨場感あふれるサービスとして実現した

みんなで作るオリジナル飛行機ペイント体験
- MRグラスを装着した参加者達の目の前に、1/4.2スケールの3D飛行機が現れ、飛行機の形を感じながらクレヨンやスプレーなどを使って自由に機体にペイントを施す
- 参加者それぞれのペイントした情報がローカル5Gを介して低遅延で同期することにより、お互いのペイントの様子がリアルタイムに確認できるため、参加者全員で協力しながら1つのオリジナル飛行機作りを楽しむことができる
- MRグラスをかけていない見学者も、ターミナルビル内のディスプレイから参加者が飛行機にペイントする様子を見学できる
- 作成する過程のワクワク感を参加者とともに見学者にも共有することができる


3Dフライトレーダーで飛行状況を俯瞰して観賞
- ペイント体験後、実際の飛行機の離発着地である羽田空港から南紀白浜空港までの地形を3D化したフライトレーダーがMRグラスを装着した参加者達の目の前に出現し、羽田空港を出発したオリジナル飛行機が映し出される
- 南紀白浜空港までの飛行の様子や日本上空を運航しているオリジナル飛行機を確認できたり、富士山など日本列島上の有名スポットを探して解説を見たりするなど、様々な楽しみ方ができる

実際の滑走路を利用した、本物さながらの着陸見学
- 参加者は場周道路に移動後、MRグラスを装着すると、ペイントを施したオリジナル飛行機が上空に現れ、実寸大の飛行機が実際の滑走路に着陸する迫力の様子が見学できる
- ターミナルビル内から場周道路へは自動運転車両に乗車して移動する(8月のみ実施)
- 自動運転車両の活用によって、今後見込まれるドライバーなどの人材確保の課題解決や運用コスト低減に貢献する


一般向け体験会の概要
- 日時:8月19日(金)~8月24日(水)(8月22日(月)は除く)
- 参加方法:7月中旬にNECのWEBサイトにて公開予定
今後の展望
今後の展望を、凸版印刷株式会社は下記のように説明した。
- 今後5社は、同実証で得られた結果をもとに2023年度以降のサービス提供に向け、運用方法・サービス内容を検討していく
- さらなる体験価値や期待感を醸成することで空港の魅力向上を図り、南紀白浜空港への訪問者増加に取り組んでいくとともに、MR技術を活用したペイント体験を南紀白浜エリアの周辺施設、観光資源に広げることで地域の観光事業の促進に貢献していく
- 空港を起点とした地域振興に貢献するサービスとして、他地域への展開を目指していく

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