ワーケーションでAR/VRを活用!生活と働きかたをより豊かにするxRな生活を解説

Lifestyle
2021.06.23 | Motto AR編集部

テレワークが急増しているからこそ、そこに「休暇」の概念を組み合わせて、新しい生活習慣として模索する「ワーケーション」が、コロナ禍をきっかけに急加速しています。本記事では、このワーケーションにAR/VRを取り入れる生活のありかたについて、具体的なサービス紹介とあわせて解説していきます。

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政府による働き方改革推進のほか、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにともなう非対面社会へのシフトにあわせて、オフィス通勤という従来型の仕事スタイルは大きく変化してきています。場所や時間を問わない就業形態が、IT企業をはじめとするホワイトカラーを中心に、ニューノーマルのデファクトスタンダードとして、少しずつ定着してきているといえます。

そんななか、ここ数年で耳にすることが多くなったのが「ワーケーション」という行動習慣です。テレワークが急増しているからこそ、そこに「休暇」の概念を組み合わせて、新しい生活習慣として模索する動きが、コロナ禍をきっかけに急加速しているのです。

本記事では、このワーケーションにAR/VRを取り入れる生活のありかたについて、具体的なサービス紹介とあわせて解説していきます。

おさらい:ワーケーションとは

ワーケーションとは

「ワーケーション(Workation)」とは、「ワーク(Work:労働)」と「バケーション(Vacation:休暇)」を組み合わせた造語です。文字どおり、これまで観光地として訪れていた地域で休暇を楽しみつつ仕事も行う、という働き方を示す概念です。

言葉こそ最近耳にするようになりましたが、その考え方自体は、2000年代初頭のアメリカですでに存在していました。当時の状況といえば、ITバブルの真っ最中。パソコンやインターネットが本格的に普及し始め、情報の流通もマルチメディアスタイルへと変遷していく途上でした。モバイルブロードバンドも急速に広がっていった時期だからこそ、必ずしも出社を必要としない就業スタイルが、早くも模索されていたというわけです。

注目度の高まるワーケーション対応

冒頭にお伝えしたとおり、ワーケーションの認知が広がった主な要因は、2020年上半期に発生した新型コロナウイルス感染症のパンデミックです。話をする際の飛沫が感染拡大を加速させるとのことで、緊急事態宣言をきっかけに、非対面・非接触の日常を送ることが求められ、従来どおりのオフィス通勤による就業が憚られるようになりました。

つまり、ワーケーション普及の前段階として爆発的に広がっていった仕事スタイルが、まずは「テレワーク」だったのです。

画像:企業のテレワーク導入率の推移(総務省「令和2年版情報通信白書 第2章 5Gがもたらす社会全体のデジタル化」)

とはいえ、毎日テレワークを実施し、ずっと自宅の部屋の中で過ごすと、心身ともに参ってしまう人も急増しました。

「息抜きをしたい」

「普段とは違う環境で過ごしたい」

このような欲求を満たす目的から、ワークと並行してバケーションも楽しむコンセプトであるワーケーションが注目されることになりました。

ステイケーションとの違い

ワーケーションに近い概念として、ステイケーションというものがあります。ステイケーション(Staycation)とは、「ステイ(Stay:滞在)」と「​バケーション(Vacation:休暇)」を組み合わせて作られた造語のことで、遠方の観光地などに行かず、 近場のホテルや観光資源を楽しみながらワーケーションを楽しもうとする行動習慣です。つまり、ステイケーションはワーケーションの一形態と考えて良いです。

いずれにしても、従来の旅行(バケーション)が週末や休暇などをベースに浸透している概念であるのに対して、ワーケーションやステイケーションは、より柔軟に「仕事をしながら観光も楽しむ」ことを表すもので、人々の選択肢として、確実に広がっている状況です。

ワーケーションは政府や自治体による支援も活発

このワーケーションは、政府や自治体といった公的機関も積極的に支援を進めています。

たとえば環境省では、国立・国定公園や国民保養温泉地における誘客やワーケーションの推進を支援しており、コロナ禍の影響を受けている地域経済の再活性化を目的に、補助事業を実施しています。

また都道府県レベルでも、たとえば沖縄県ではワーケーション推進企業に対して交付金を支給。新たな観光ツールとしてのワーケーション確立と、それにともなう誘致促進・認知拡大を図るために「沖縄ワーケーション促進事業」を、2020年10月より実施しています。

さらに、そのような動きは市町村レベルでも多く見受けられます。たとえば千葉県千葉市では「千葉市テレワーク推進事業」を展開しており、「千葉市内ホテルでのテレワークプラン」について、市民限定で割引で利用できる制度を推進しています。こちらは市民限定ということで、ステイケーションの色合いが濃い施策と言えるでしょう。

ワーケーションへのAR/VR活用のイメージ

Young man preparing for the departure at home

以上のようなワーケーションライフの質を、一段階引き上げてくれるのが、AR/VRだといえます。

たとえばエンターテインメントやライフスタイルサポート要素としてのAR/VR利用です。スポーツ観戦や展示会イベント、ショッピングなど、日々のライフスタイルを豊かなものにしてくれるエンタメを、AR/VRによって遠隔体験することで、場所を問わずに映像やEC以上の消費体験を実現してくれます。たとえば都内から地方へとワーケーションをする場合、都内での催しへの利便性が低まるからこそ、体験解像度の高いAR/VRの活用は、QOL(Quality of Life:生活の質)向上に直結するアクションだと言えるでしょう。

他にも考えられるのは、ビジネスサポートツールとしてのAR/VR利用です。多くのホテルでは、バケーションを楽しむことをコンセプトに部屋が設計されているので、部屋にライティングデスクがないケースが多いでしょう。そんなとき、ARグラスを使ったバーチャルデスク環境を整備することで、物理的なデスク環境がなくても、空間上での操作を通じて通常業務を遂行することができます。もちろん、同僚や上司とのビデオ会議も、AR/VRグラス上に投影される形で実施できるため、コミュニケーションをするうえでも問題はないでしょう。

エンタメ・ライフスタイルサポート利用のAR/VR事例

それでは、具体的なサービスをみていきましょう。まずはエンタメ・ライフスタイルサポート利用のAR/VRソリューション例です。

ソフトバンク「VR SQUARE」

2020年3月よりソフトバンクが提供しているVR配信サービス「VR SQUARE」では、スポーツや音楽ライブのほか、映画などの映像コンテンツをVRで楽しむことができます。球団をもっている企業として、同年6月からは「ソフトバンクホークスチャンネル」も開設しており、球場内に設置された4台のVRカメラを活用し、選手からの目線で中継VR映像を楽しめるようになっています。

身近にプロスポーツ施設や興業施設がない土地でワーケーションをしている場合は、VR SQUAREのようなサービスが重宝するでしょう。

VR SQUARE

JTB「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」

2021年4月にJTBが発表したバーチャル観光サービス「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」では、HMDを装着してバーチャル空間上で旅行体験をするというコンセプトが発表されました。

現時点ではパソコンを使っての平面参加が前提となっているようですが、中長期的にはVR-HMDによる没入感の高い旅行体験を楽しめるようになることが想定されます。

なお、スポーツ観戦やショッピング、アート・イベントシーンにおけるAR/VR活用については、以下の記事にも詳しくまとめているので、併せてご参照ください。

アート・イベントシーンで拡大するxR活用
ARショッピングがネットの買い物をどのように変えるのか!?導入事例から学ぶ活用のポイントとは
VRでスポーツ観戦するメリットや具体事例を解説!バーチャル空間ならではの視点や演出が可能に

ビジネスサポートツールとしての利用

最後に、ビジネスサポートツール利用としてのAR/VRソリューション例をみていきましょう。

Microsoft「Mesh」

2021年3月にMicrosoftが発表したMRプラットフォーム「Microsoft Mesh」は、HoloLens 2を装着したメンバー同士が、物理的な場所を問わず同じ部屋にいるかのように投影される「ホロポーテーション技術」を活用して、会議や開発作業などでアバターによる共同活動ができるようになるソリューションです。

まだ、これから開発者への提供が開始されるというフェーズではありますが、Meshが広く一般の方々にも使われるサービスになったときには、ワーケーション先でのリッチなビジネスコミュニケーションが「普通の光景」になるでしょう。

このMicrosoft Meshの詳細については、以下の記事もご覧ください。

MRの世界を変える!?新プラットフォーム「Microsoft Mesh」とその可能性を解説

Spatial「Holographic Office」

アメリカのAR/VRスタートアップであるSpatial社では、テレワークおよびワーケーションで活用できるバーチャルオフィスソリューション「Holographic Office」を提供しています。

こちらもソリューションレベルではMicrosoft Meshと同じで、複数メンバーが同じ仮想空間上のオフィスを共有して、アバターを使って物理的なオフィスと同じように就業できます。3D空間上でアバターを操作できるので、何気なく同僚のところまでいって声をかけたり、みんなで集まって会議を開いたりといったオペレーションが可能になります。

AR/VRで充実したワーケーションライフを送ろう

今回は、昨今で注目度が高まる「ワーケーション」におけるAR/VR活用について、具体的なサービス紹介とあわせて説明しました。

「一度体験したら、もうオフィス通勤での就業スタイルには戻れない」

そんな声もあるほどに、ワーケーションは人々の働き方をポジティブなものにしてくれると言えます。

本記事でご紹介したAR/VRソリューションをうまく活用して、ワーケーションライフを充実したものにされてみてはいかがでしょうか。

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